Wrath~止まらない怒り~



その時、色は
一瞬、出来た隙に
怠の腕を摺り抜け屋上を
飛び出した。



怠は色を追いかけ
階段を駆け降りた。



その直後に悲鳴が
聞こえた。



俺は悲鳴を聞いても
その場から動けず
ただ呆然としていた。



それからの事は
よく覚えていない…


後から聞いた話しでは
警察が来るまで
俺は屋上で
焔の亡きがらを抱え
座っていたらしい。





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