Wrath~止まらない怒り~
鏡花が不良に絡まれて
いるのを
目撃した時だった。
ただ鏡花が困っている
姿を見ただけで
身体が勝手に動いた。
ただ守りたかった。
赤馬の好きな
人だろうと鏡花は
俺にとっても大事な
人だから…
嫌がる鏡花の腕を掴む
不良の手を
力いっぱい捩って
睨みつけた。
それから鏡花に
逃げるように言い
不良共を倒れるまで
殴り続けた。
そして最後の一人が
見逃してくれと
命乞いした。