Wrath~止まらない怒り~



(結局、助けた事に
なったな…)


そう思い俺は
教室を出て行こうと
した時…



「…ぁりがとう
ございました。」



その声は弱々しく
震えていた。


初めて人に礼を言われ
たった、それだけの
言葉なのに
俺は胸の奥が
熱くなるのを感じた。


「強くなれよ。」


その言葉を言うだけで
精一杯だった。





< 40 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop