Wrath~止まらない怒り~
でも表情は一変し
険しくなった。
『何でだ?何の為に
鏡花を
そんな奴らを
使ってまで
襲わせたんだよ。』
怒りを押し殺すかの
ように赤馬はあたしを
睨みつけ低く
静かに言った。
『全部アンタが
悪いのよ赤馬。あの子を守りたかったら
あたしの言う事一つ
だげ聞きなさい。』
『意味わかんねぇし』
そう言いその場を
離れようとする赤馬に
あたしは続けて言う。
『いいの?
何度でもあの子
襲わせるわよ…』