Wrath~止まらない怒り~
けど、ある日…
夜中トイレに
目を覚ました時…
隣の部屋で物音が
聞こえ少し開いていた
扉を覗いた。
見知らぬ男が、全裸で
あの女の上に
跨がっていた。
まだ、幼い俺には
理解しがたい光景で
愕然とした。
暫くは動揺と衝撃の
あまり、その場を
離れる事も目を逸らす
事も出来なくて
固まっていた。
その間も、あの女は
俺の存在に気づかずに
快感に満ち溢れた
表情を浮かべて
甘く、熱っぽい声で
喘いでいた。
その日を境に
俺は、あの女を
避けるようになった。