初愛〜 恋と呼ばないで〜

はじめての会話

放課後

私は教室にそっと入った

ドクン ドクン

彼の机にそっと右手をおく

ドクン ドクン

私は机から手を離しを手のひらをみつめた


「触わっちゃった……」

顔が赤くなるのがわかる
私はそっと彼の椅子に腰を かけた


机に 腕ををつき 顔をうずめてみる


…っ なんともいえない思いが胸にあふれる


「好き……」思わずつぶやいた



「おい大丈夫か」

いきなりの言葉に私は慌てて顔をあげた

「うっ……」 うっと少し首を傾げる彼がたっていた

「う…うん大丈夫内田君こそどうしたの」

私は慌てて 立ち上がった

「あっああ…部活の書類忘れて…」と私をちらっとみる

や…やばい

「あっとぉ…なんだか…そうなんだか眠くなっちゃって近くの机で寝ちゃったんだけど……」

内心 ドキドキしながら ごまかせたかなと内田君をみた


ぷっ えっ

私が彼をみると 彼は爆笑していた

「水嶋おまえこんな所で寝るなよははっ」

私はうれしくてたまらなくて でも うまく表現できなくて

「うん…じゃぁね」

これが精一杯だった……
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