ふたり
「二人共好きなもの食べていいよ」
あたしがそう言うと、勇人くんはお子様ランチを選んだ。
すると、あみも
「あみもはやとくんといっしょ」と言い、お子様ランチにした。
しばらくするとお子様ランチが
運ばれてきて、二人は仲良く
食べながら笑っていた。
その姿を見たあたしは
何だか胸が暑くなった。
そんなあたしに気付いた健が
『どうした?』と訊ねてきた。
「あみ、保育園行ってないから友達とかいなくて。こんな風に勇人くんと笑ってる姿見たらすごい嬉しくて。」
『うん。俺も。勇人には寂しい思いさせてるからあみちゃんと笑ってる姿見たらすげえ嬉しい。』
「ママーどーしたの?」
「パパ?」
子供たちが不思議そうに、あたし達を見ていた。