カミヒコウキ、トオクマデ。

「夏は加わらないの??」

そう尋ねたら、一瞬きょとんとした顔になった。でもすぐに意味がわかったらしく、また夏は笑った。

「きょーは加わらない。海からかう気分でもないし佐奈ちゃんと話してたいし。オレ、佐奈ちゃんと話すの好きなんだぁ」

自分でも頬が赤くなったのが分かる。分かったから余計恥ずかしくなって頬の赤見が増した気がする。
夏は「かわいーっ」とか言ってまたまた笑う。
夏はホントによく笑うなと思う。海もよく・・・と考えて止めた。なんでもかんでも海と結び付けるのはもうやめたい。海のこと、恋愛感情じゃない好きになりたい。
< 10 / 20 >

この作品をシェア

pagetop