カミヒコウキ、トオクマデ。
「佐奈子??どーしたらいいと思う??」
「海なら大丈夫だょ」
「告れってこと??」
「告れっていうか、告白するもしないも海の自由だよ。ただ、告白したとしてもきっとオッケーもらえるよ」
会話している間、私はずっと作り笑いを浮かべていた。
浮かべていないと
泣きそうだった。
何が悲しくて
好きな人の告白の後押しをしてるんだろう。
なんだか
自分がどんどん嫌になる。
「佐奈子はそれでいいの?」