ケロケロ。

もう時計は夜中の3時を回っていた。

「こんな時間に公園?」
私が聞くと、りー君が
意味が分からない事を言った。

「家の鍵が閉まってて
中に入れないんだよ!!!笑」

りー君は笑って答えたけど
楽しそうな声には聞こえなかった。

りー君が言うには
今の彼女は独占欲が強く
電話しているだけでも
家の鍵を閉められたり
酷いときはアドレスまで
消されると言っていた。

「でも、大丈夫だよ。
俺、夜の公園好きだから♪」
そう言って笑ってみせた。

そっか。
りー君が電話やメールが
出来ない理由は彼女にあったんだ。

私は胸の奥が締め付けられる感じがした。
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