恋煩い




「修二…ありがとう…」



「似合うからいい」



修二の言葉に



また涙が



こぼれそうになる



…ん?



そういえば…



「…あの綺麗なお姉さんは?」




「あー…アレね…アレは…」



言葉を濁す



何さ、



言えない理由でもあんの?



「妹…なんだわ」



は!?



妹!?



修二、妹いたの!?



「二十歳で、大学生」



言われてみれば…



「似てるかも」



修二は隣で



『初めて言われた』



って笑ってる
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