【詩集】吟遊詩人になる前に
『ガラスのカケラ』
割れたガラスは僕らの世界

一つ一つのカケラが僕らで

みんなが尖った部分を持っ
ている

組み合わせれば元に戻れる
のに

尖った部分を向け合ってい


何故、傷つける?

何故、好きになる?

それは国

それは街

それは家族

それは恋人

それは僕

だから僕は

川を流れて海を目指す

いつかきっと

辿り着いた砂浜で

僕は尖った部分をなくして
いる

もう誰とも組み合わないけ


もう誰も傷つけないけど

近くにきっと

わかりあえるカケラがある
はず

だから僕は

川を流れて海を目指す
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