【詩集】吟遊詩人になる前に
『地球の最後にうたう歌』
瑠璃色の雪が

この星を覆っている

花も咲かないこの星を

ボクの仕事は

この星を脱出するためのロ
ケットを作ることだった

材料もわからない食べ物と
引き換えに

キミと二人で暮らすために

明日の朝

ロケットは飛び立つ

二人にチケットはないから

人の骨を燃やした暖炉の前


背中が痛くなるまで愛しあ
った

二人が眠りにつく頃

カミナリのように

ロケットが爆発した

雲がちぎれて光が射した

太陽の光を二人で見てた

青い空の下で歌をうたおう

地球の最後にうたう歌

はじまりを告げる

歓喜の歌を

明るい未来を描きながら…
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