second love -暗闇からの光-
携帯を閉じ
知らない駅を降りた
「ふーッ」
少しだけ背伸びをした
周りは山だらけ
空気が気持ちいい
「ねえ、一人?」
サラリーマン系のオジサンだった
「…………」
アタシは無視し続けた
「お小遣い欲しくない??」
「………だったらいくらくれんの?」
こんな大人がいるから
誰も信じれなくなるんだよ
「えっいいの?!」
「だから、いくらだっつってんだよ」
「………三万はどうかな」
「ふざけんな」
「えっじゃあ、五万!」
「………安すぎんだよ、オッサン」
最初っから売るつもりなんてなかった
「ガキのくせにナメてんじゃねえぞ!」
ガバッ
腕を強く掴まれた
「離せよっ!」