second love -暗闇からの光-
その日……
「ただいま〜」
「おかえりー遅かったね」
なにも知らないママの笑顔が
汚いアタシの心に深く刺さった気がした
「うん、補修だったんだ」
嘘の上に嘘を積み重ねてく
「そうなんだ、ママ達もう食べちゃったから、温めて食べてね」
「はーい」
温めたオムレツを部屋に持って行き
携帯を開いた
開くのはあのサイト
"Ha re ru ya"
>>いまさきのコ、いる?
二時間前ぐらいの書き込みだった
>>いますよ--
アタシの指はすでに動いていた
>>暇なんだ(笑)
返事にホッとした
>>暇じゃないよ、君こそ暇人じゃん
>>君って(笑)名前教えてよ
名前………、
>>名前は無理
>>俺が教えたらダメ?
知りたい
よぎった思いだった
>>別にいいですよ
>>俺ね、輝哉
「て、…るや」
思わず口にしたのが恥ずかしかった
>>そうなんだ。
>>え それだけかよ(笑)
>>ごめんなさい
>>お、珍しいー素直じゃんよ
>>ふつーだよ
>>(笑)てかさ当て合いこしよ
>>なんの?
>>お互いについて
アタシの事が、知りたいの?
…………なんで
>>いいけど
>>じゃー、家出少女!!
>>え、アタシが?
>>違うの?
>>違うし、
>>ハズレじゃん、てかお前って
どんなやつ?
>>ブスでダサくて最低女
>>外見じゃなくて中身
>>短気でよく病む性格ブス
わかってる自分の事なんか
頑張ったって可愛くなれない
化粧したって可愛くなれない
人の事疑ってばっかの最低な女