☆★グリン・ピース★☆
実麗は持っていたハンカチで

濡れた体を拭きながら

「話せんよ・・」


と一言呟いた。


俺は何がなんだかわからず

でも側にいてやろうと

思った。


年下で頼りない俺には

話せないんだろうな・・・


がっかりしながら

髪を撫で付ける実麗を見た。


彼女は見ない間に

凄く綺麗になっていた。


東京という土地が

彼女を美しくしたんだろうか・・


でも彼女は前よりもとても

脆そうに見えた。

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