☆★グリン・ピース★☆
俺は年下の分際で

彼女の弱さを包みたいと

ふと思った。

そして・・・

俺達はどちらからともなく

唇を交わした。


まだ口付けを知らない俺の

震える唇に

彼女は大人びて舌を

絡めてきた。


俺の唇と心に

彼女は消えない刻印を押した。


それは罪なことだったろう。

愛が介在しないキスならば・・


まだ15になったばかりの

俺には重過ぎる刻印だった。


何年も彼女を愛するという

印を残してしまったのだから。


彼女は気づかなかったかも

しれないけれど・・・
< 248 / 455 >

この作品をシェア

pagetop