☆★グリン・ピース★☆
実麗が再び目覚めた時

目に入ったのは

久しく会っていなかった

両親の顔だった。


やっと夢から覚めたんだと

気がついた。


これが本当の現実。


たぶん、もう眠りたくても

眠れない・・・


なぜならまた同じ場所に

実麗は戻っていたから。


病室はさっきと違って

明るい光が差していた。


何もかもが元に戻っていたら

これは長い夢だったのだろう。


でも、ここは駅の雑踏ではなく

静かな病室だった。
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