☆★グリン・ピース★☆
パニックはもう

さっきの眠りの中に

置き去りにしてきたから

今度はしっかりした

口調で聞いた。


「彼は・・・?

どこにいるの・・?」


「今は会えないのよ。」


「どういうこと?

生きているんだよね?」


「ええ、落ち着いてね。

彼は集中治療室なの。

貴方はまだ安静が必要よ。

今無理をすると

お腹の赤ちゃんも危ないから」


赤ちゃんは生きている。

それはわかった。

でも、彼は・・・?


冷たいホームに倒れこんだ姿が

ついさっきの出来事のように

甦った。
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