☆★グリン・ピース★☆
その時、黙っていた父が

強い口調で制止した。


「実麗、光君は

誰かに刺されて

すぐに手術をしたんだ。

今はまだ回復していない。

誰も会うことはできない。

お前が取り乱してどうする!

今は医者と彼の生命力を

信じるんだ。

今、お前が無茶をして

彼との子供まで危険に晒して

いいのか?」



実麗は堪えていた感情を

爆発させた。


「なんで?  なんで?

なんで彼がそんな目に・・・!

誰が彼を・・・?

彼は大丈夫なんでしょう?

ねえ、大丈夫って言ってよ!

お父さん!  お母さん!

お願いだから・・・」


実麗は母に抱きついて

子供のように泣き喚いた。
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