☆★グリン・ピース★☆
ちょうどその時

誰かが外に出てきた。


間宮だった。


園田が頭を下げた。


「葵くんか・・・?」


この人はよく知っている。


親父が一緒に仕事をしていた。


親父の仕事場に行くと

小さい頃よくお菓子をくれた。



「おじさんにも葵君と

同じ位の男の子がいるんだ。

今はお婆ちゃんと暮らしてるがね」


と、強面の顔に思い切り

笑顔を作って言われたっけ・・・


どことなく親父と同じような

匂いがした。


だから何となく

好きになれなかった。
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