☆★グリン・ピース★☆
「無理もないわよね?

貴方には何もかもが突然で・・

戸惑って当然だよね?

庇う訳じゃないけど

光がお父さんを裏切ったのは

つまり、貴方のお父さんに

迷惑をかけてしまったのは

私の責任でもあるの。

この子がお腹にできてしまって

私は婚約者がいたから・・

卑怯だけれど堕ろそうとした。

だけど・・・どうしても

この子を生んでくれって

光くんは・・・

この子の為に会社の大切な書類を

ライバルである私の婚約者に

渡す決心をしたのよ。

この子の命と引き換えに・・・」


その時ハンバーグが運ばれてきた。

ほんの少し穏やかな空気が流れた。


「食べながら聞いてね。」


葵はフォークとナイフを持って

素直に食べ始めた。
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