☆★グリン・ピース★☆
「濡れちゃうよ!

乗りなよ!送ってあげる。」


窓を開けて声をかけてきたのは

紛れもなく二ノ宮くんだった


一瞬躊躇したが

もう既に

全身びしょ濡れだった私は

今日こそその正体を聞くべく

意を決して

助手席に乗り込んだ。


車は静かに滑りだした。

こんな風に他の男の車に

乗るなんて無防備だと思ったが

また逃げられてはかなわない。

私を付けてる理由を聞くんだ!
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