☆★グリン・ピース★☆
凛という女性はその

意思の固そうな口元を

崩して笑った。


「驚かれますよね?

それからも、私は独自で

取材をしてました。

個人的に凄く興味を引かれたので

まあ、記者根性ですけど・・」


「そうだったんですか・・?」


浜辺で遊ぶ二人は

もうすっかり仲良くなって

水を汲んできては砂を固め

何やら作っているようだった。


「あの子は・・・?」


「ああ、あの子は私の子です。

聖哉と言います。

私、シングルマザーなんです。」


愛しそうに我が子を見る様は

母の顔になっていた。


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