☆★グリン・ピース★☆
程なくして凛が口を開いた。

「葵君が言ってました。

どうしようもなく思いつめてる時

貴方に連れて行ってもらった海が

今も自分を支えてくれてるんだって

すべてを包み込む強さと勇気を

貴方から教わったって。

この海のように逞しい・・・

いい勉強になったのよ。

まだまだやり直せるからって

聖哉と二人で待ってるんです。

でも、その前に貴方に

お会いしてお礼が言いたくて

貴方の故郷まで

聖哉を連れて来てしまいました。

この子に海を見せたかったし・・」


「お礼だなんて・・・

私は何もしてあげれないから・・

でも安心しました。

葵君にも支えてくれる人が

できたんですね。

きっとお母さんも喜んでます。

最後まで心配していたから・・」


美恵子の顔が浮かんだ。
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