☆★グリン・ピース★☆
その時、遠くから

こちらに向かって呼ぶ声がした。


「お~い!

暗くなったらおばけがでるぞ~。

飯ができたから帰ってこ~い!」


祖母だった。

祖母も年はとったが

やはり変わらない景色に

溶け込んでいる。


「あ、お婆ちゃんだ!」


陽南子が駆け出した。


それにつられて聖哉も走り出した。


「聖哉! 待ちなさーい!」


凛が追っかけた。


息を切らして実麗も追いついた。


「可愛い子じゃな。

どこの子かあね?」


「今、一緒に遊んでたの。

聖哉君だよ!

ね、もっと遊んでいい?」


「あれ?男の子かい?

女の子かと思ったよ。」


と、婆ちゃんは聖哉の

綺麗に切り揃えられた

おかっぱ頭を撫でた。


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