☆★グリン・ピース★☆
人知れずため息をついて

凛はマンションの鍵を開けた。


「ただいま~!」


できるだけ疲れを悟られないよう

元気な声を出す事にしてる。


「おかえり~!

ママ、今日は早いんだね!」


聖哉が玄関に走ってきた。


この瞬間だけ、ホッとする。

なんで子供はこんなに天使のように

親のすべてを許せるんだろう?

大人になるとこんな天真爛漫には

笑えなくなる・・・

この笑顔を見るために

私は身を粉にして働いてるんだ


そう思った。







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