☆★グリン・ピース★☆
聖哉の顔がみるみる崩れて

これ以上ない笑顔で満ちた。


「ほんとに?!

僕ね~、何がいっかな~?」


その笑顔で凛は十分癒されたが

聖哉には悪いけど

行くところは決まっていた。


夕食と仕事を兼ねて

リサーチしておこう!

と思いついたのだ


悲しいかな、そうするしか

今夜はなさそうだ。


疲れた体に鞭打って

編集長から渡された取材メモを

バッグから取り出した。


そこには、今度ページを埋める為の

<青山、麻布の秋の食特集>

と、書かれた

何店舗かのピックアップがあった。


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