☆★グリン・ピース★☆
でも何度か会社に

取引先を装い出入りするうち

あろうことか君に

情というものが湧き始めた

君のそのホッとする天然さに

見てるだけで癒されたりね。

特にこんな仕事を請けてからは

仕事に託けて君の姿を追った

そしてあの日・・・

君はプロポーズされたよね?

下のレストランで・・・


僕はウエイターとして

君たちを見ていたんだ。

勿論仕込んだマイクで

すべてを聞いていた。


君の幸せそうな顔。

暫し仕事を忘れて

その時ばかりは

君の幸せを祈ったよ。


その後、君はこの部屋で

彼に付いてゆくことを

誓ったんだよね?

彼の腕に抱かれて・・・

きっと幸せの絶頂だったろう。

君にとっては・・・
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