先生?
 
ばーか


あたしに決まってんじゃん

だって、あたし見て坂本って言ったもん


「じゃあ、卓也。やってもらっていい?」


あれ?

卓也って…あっちの坂本の名前じゃん


あたしじゃないんだ

…なんか、寂しー


まぁ、どうせ当たっても出来なかったし、あの竹居と同じようになるのはゴメンだから


ちょーどよかった



「はい、正解ー」


男、坂本は嬉しそうに手についたチョークの粉を払いながら自分の席に戻った。
 
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