先生?
「先生、学校慣れた?」
「んー微妙」
先生は眼鏡を眼鏡拭きで拭いていた。
先生、意外と眼鏡似合うし
インテリっぽいかも
「分かんないことあったら…あたしに聞いていいよ」
「俺は生徒に聞く程落ちぶれてないっつーの」
鞄と眼鏡を持って、先生はベンチを立った。
つられてあたしも席を立った。
「はぁっ?何それーうざ」
「はいはい。ほら、電車来たから」
電車特有の音と共に、人が数人乗った電車が来た。