先生?
 
次の駅に着くと、よーちゃんが電車に乗ってきた。



「あ、咲帆。おはよう」

「よーちゃん、おはよぉ」


少しだけ声を高くしているあたしは、よーちゃんがすごく好きなんだと、実感する。


よーちゃん、本当に格好良い

マジ惚れ直す



「おい、声高いぞー」


分かりきっていることを、先生はよーちゃんに聞こえるように言った。


「……うざいから」


超笑顔で先生の口を塞いで、ようちゃんの隣に移動した。
 
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