先生?
 
 
「ん?咲帆?どうかした?」


あたしの体は少しだけ震えていた。


先生はそんなあたしを心配したのか近づいて話しかけてきた。



「…ちょっと隠れてたい」


よーちゃんの無実を確かめるために。


「……?…分かった」


先生があたしから離れたとき、


よーちゃんたちは笑いながら資料室に入ってきた。



「あっ、先生。こんにちは」

「じゅんじゅん、こんにちはー♪」


2人は先生の存在には気づいたけど、あたしが隠れてるのには気づいていないようだった。
 
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