先生?
 
 
「咲帆…ごめん」


頭を下げて謝るよーちゃんの後ろには、ひょこっと“ミカ”が顔を出していた。



「ごめんじゃないし」


何、女連れて来てんだよ。

謝る気0じゃん。



「俺は、咲帆が1番だよ」


不覚にも、

1番って言ってくれて嬉しかった。


でも、これで

“あたしが1番ならいいよ”

なんて言って許せるほど器大きくない。
 
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