先生?
「あ、気ぃ使わなくていいっすよ。俺、地面座るんで。先輩は寝ててくださいな」
そう言ってリョウくんはあたしのそばの地面に腰を下ろした。
寝転がりたい気分だけど、
人間として、年下の人を地面に座らしておくのは
ダメだと思った。
「そーゆー訳にはいかないって。ほら、リョウくんも座りなよ」
あたしは隣の空いたスペースを叩いた。
「いや、マジでいいっすから!先輩、病んでるんでしょ?聞きますよ、俺でよければ」
「……そう?」
微笑むリョウくんに負けて、
今回はその優しさに甘えることにして、
椅子に寝転がった。