夢ノ恋ノ花
シアワセ
「おーい 舞香ーっ!!」
ピチュチュチュ・・・
小鳥の鳴き声も私を呼ぶ声も
全てが子守歌に聞こえる。
・・・ように思えるくらい
私の頭の中は半分夢の世界に旅行中。
「寝るなよ~」
ぺちり
「いたっ!
デコピンしないでよー!
海斗のは意外に痛いんだから」
海斗の声が大きく、
海斗の顔がドアップで
私の半開きな瞳に映る。
「もうすぐで授業始まるのに
何呑気に寝てるんだよ」
「うるさいなーっ
夜遅いんだから仕方ないでしょーがっ!」
「バイトなんかしなくて良いのに・・・」
「そんなのっ!悪いよ・・・」
私は無償で全てやってもらうって
何か・・・悪いなぁ
って思って、バイトして
それで貰った給料を渡してる。
まぁ
あっちからしたら
私の給料なんて”はした金”にも
ならないんでしょうがね・・・
「ごめん ごめん」
海斗は優しく私の髪を撫でる。
なんだか私は猫になった気分・・・
っていうか
絶対・・・私のこと・・・・・・