君にだけ
 「あ、そうだ。初、今度転校生来るんだって!!」




 「あ、そうなんだー。え、女の子?」


 「多分ねー。かわいいんだってー。噂だけどね。」




 「あ、先生着た。そだ、今日も一緒に帰ろ~♪」

 「うん!」










下駄箱では、いつもの変わりないあいさつ。


 「初ちゃん、また明日ねー」

 「うん、ばいばい~」



 「心ー!!当番あるから、校門で待っててー!!」

 「うん、分かったー!!早くしてねー!!」



 「う、うん!!」


下駄箱清掃当番のあたし。

この前サボったからやんなきゃいけない。




 
 「はぁ、疲れたー」


 ドンッッ!!

 「痛っ・・・」

 「あ、ごめん。大丈夫やった?」


 「・・・あ、はい。」






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