やっぱ夏じゃないと!!



「お前・・・知ってたのか」


「・・・・・・」


「なら藍川にまかせて俺んとこ来いよ。あんまり、ごちゃごちゃになんのも・・・」


「・・・うっせーよっ!テメーが何知ってるって言うんだよ。簡単に言ってんじゃねーよ」


「夕輝・・・」



ついに言ってしまった・・・
でもこれ以上事を大きくすべきではない。


でも・・・、今のは言い過ぎたかな・・・



「じゃあな」



あたしはそこに居ても立っても居られなくて、逃げることしかできなかった。



「夕輝っ!勝負してやれよ!自分の強さ、思い知らせてやれよ!」



何言ってんの・・・
あたしは強くなんかない・・・
まともな殴り合いのケンカなんてできないもん・・・


「・・・」



そしてあたしは何も言わず、そこを立ち去った。





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