やっぱ夏じゃないと!!
そしてそれから、結城は何も言わなくなった。
「どぅーせ、気が変わったんでしょぉっ!
なんなのよ、あの子!」
侑妃には、話した方がいいんだろうか?
あたしは、誰も巻き込みたくないから何かと1人で抱え込んじゃうから・・・
この事は、まだ話さなくてもいいよね・・・?
でも、そんなことを考えていたあたしには、こんなに早く、決断の時がせまってきてたなんて知らなかったんだ・・・
そして数日たったある日、その時は来たんだ。
「ねーぇっ、草目!
こっちで、ちょっといい?」
藍川・・・
「・・・?
どうかした?用ならここで聞くけ「バンッッ!」
「・・・?!」
「"こっちで"って言ってるの☆
もちろん・・・来るよね?」
コイツ・・・ついに来た・・・
「来・る・よ・ね?」
「・・・行かない。
用ならここで聞くわよ。
・・・それとも何?
人には言えない話?」
「・・・なんだ。
知ってたんだ?
いいわよ。ここで話してあげる。
ホントは自分の手を汚すようなことはしたくなかったんだけどね・・・」
「・・・いいわよ。
受けてたってあげる」
「そんなこと言ってられるのも今のうちよ?
草目夕輝の権力が地に堕ちるのをミンナに見してあげるっ!」
「すっごい自信・・・
勝負はいいけど、せこい手は使わせない
・・・拳で勝負よ!」
「受けてたとーじゃない。」
既にギャラリーはクラスだけにとどまらず学年規模にもなっていた・・・