蕾のまま…


「そんなこと、マリ姉に言われなくてもわかってるよ!」




「ハイハイ。

せいぜい頑張って、彼氏出来たら紹介してね。」



「スッゴい、イケメンの彼氏つくってビックリさせてやる!」




「へぇ〜!

楽しみにしてるよ。」



マリ姉は、あまり興味なさそうに聞きながらボストンバックのファスナーを閉めた。




「じゃぁ、あたし行くね!

この部屋セリの好きに使って良いんだからね。」




マリ姉はそう言いながら、まとめた荷物を抱えて部屋を出た。
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