私。
「もう誰かが死ぬのを見ているだけなんて嫌なんだ。」




…この人も…


「誰か…亡くなったんですか。」


私の質問に彼の瞳は悲痛な哀しみを映した。


「妻がね…君はなぜそんなことを?」



「母が…」

私は涙が止まらなかった。


「そう…辛いだろうね。」


「もう構わないで下さい!」


もう…死にたいの…
< 4 / 10 >

この作品をシェア

pagetop