恋するミカン
第一章 はじまり
出会った
世田谷代田駅を降りたのは初めてだ。
私は少し考えて
こっちだろうと、見当を付けて歩き出した。
高校を卒業してからぶらぶらしている私に見兼ねた母が会社経営をしているお姉さん(つまり叔母さん)に頼んで、私を見習社員と雇ってもらったわけ。
で、今日が初日で店ではなく会社の事務所にくるように言われてるんだけど良くわかんないよ。
似たようなでかい家ばっかしで目印ないし…
あれ!?ここさっきも通ったよ。
と、振替えった瞬間
「わっ」
思わず声がでた。かなりでかい声とでかい口おまけに目も見開きかなりブサイク?
「おっ、びっくり!」
と、その人は振替えざまにツンのめった私をガチッと支えてくれた。
良いにおいがする。
固ったまま見上げる私にその人は続けて声を掛けてくれた。
「よだれ垂れてる。」
恋のはじまりだった。
私は少し考えて
こっちだろうと、見当を付けて歩き出した。
高校を卒業してからぶらぶらしている私に見兼ねた母が会社経営をしているお姉さん(つまり叔母さん)に頼んで、私を見習社員と雇ってもらったわけ。
で、今日が初日で店ではなく会社の事務所にくるように言われてるんだけど良くわかんないよ。
似たようなでかい家ばっかしで目印ないし…
あれ!?ここさっきも通ったよ。
と、振替えった瞬間
「わっ」
思わず声がでた。かなりでかい声とでかい口おまけに目も見開きかなりブサイク?
「おっ、びっくり!」
と、その人は振替えざまにツンのめった私をガチッと支えてくれた。
良いにおいがする。
固ったまま見上げる私にその人は続けて声を掛けてくれた。
「よだれ垂れてる。」
恋のはじまりだった。