my song
第一章
今、私の目の前には一枚の紙切れがある。



「それじゃあ来週の月曜日には提出するように~。」



最後の担任の声は、あまり届いていないようだった。


その一枚の紙切れを渡された時からクラス内はざわついていたので。




「来週の月曜って、…一週間で進路なんか決められるか。」


私は目線を窓の外に向けて、心の中でつぶやいた。



後ろの方から肩をつつかれる。


「ねねっ 香っ!あんたはもう進路決めた??」




私はそのまま体ごと後ろに向いて、後ろの席の佐伯美鈴に向かって言った。




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