my song
「そんなわけナイじゃん。」
「あ~…だよね。私は2、3コ位考えてるんだけどね。」
まだ決められないよー、と彼女は言ったが、自ら聞いてもいない志望校について色々語りだしたので、その話題には興味があるようだった。
「香は1つもないの?」
一方的だった話が私にも回ってきた。
私は…
「私は…高校なんて、別に行きたくないかも…」
私はつい、興味が無さそうに言ってしまった。
なんで?? と、美鈴は意外な答えに表情が普通に戻る。
「なんでって……なんでかなぁ。」
私はあいまいな返事で、話題が変わるようにうながした。