my song
バタンと自分の部屋のドアを閉め、かばんを置き制服のまま椅子に座る。


私はヘッドフォンをつけ、電子ピアノの電源を入れた。





私はここから「特別」になる。



誰も知らない、自分だけの特別の場所。




私がどんなにわがままでも



どんなに貪欲な人間でも



想像とヘッドフォンから鳴る音の世界は


誰にも邪魔はされないし、誰にも分からない。




誰にも文句は言われない。



自分が自分でいられる場所。


だけど誰にも言えない、わかってもらえない、1人だけの場所…。



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