【読切り超短】余計な話が入った昔話


「どうも桃太郎です。」





このままだと

完全に海に放流されて

確実に誰にも拾われないと感じた桃太郎は


迷った挙句、

自分から名乗り出ました。






「あ、どうも。」




おばあさんは

軽い会釈もほどほどに、


キツネを捕まえられる範囲でスピードをキープし、

もはやそれ自体を楽しんでいました。






< 5 / 18 >

この作品をシェア

pagetop