STAR SHINES
日常(絵美)
「絵美〜、待ってぇ。」
私、石山絵美(いしやまえみ)は多分普通の高校2年生。
「早くしないとおいてくよ!」
「待ってよー!」
そう言って手を繋いでくる、この可愛い女の子は私の大親友の大森麻子(おおもりあさこ)。
「ハァハァ…やっと追い付いた。絵美歩くの速いから。」
「麻子が遅いんでしょ?」
「あたしが普通なの!絵美が歩くの速過ぎるんだって。」
こんなやりとりを毎日繰り返しながら、麻子と一緒に学校に行く。
たわいもない会話だけど、自分でも不思議なくらい楽しい。
普段は言わないけど、私は麻子に凄く感謝している。
麻子といると本当に楽しい。