STAR SHINES
七年前の春、俺は近くの川原を散歩していた。
すると、
「ボールッー」
って泣き叫んでいる一人の女の子がいた。
「どうしたの?」
俺はすぐに声をかけた。
「ボール川に落としちゃったよー。どうしよう!?わーーん…。」
俺にそう話すと彼女はまた泣き始めた。
「泣くなよ!俺が必ず取ってきてやるから。」
「本当?」
彼女は泣き止み、少し涙を服で拭いてこっちを見た。
「任せとけって!」
「ありがとう。」
そう言って笑顔を俺に向けてくれた。
俺はきっともうこの時から、彼女を好きになっていたのかもしれない。