STAR SHINES




ある日、俺達はまた望遠鏡を覗いて天体観測をしていた。




最初は理科の宿題を終わらせるためにやっていた天体観測だけど、いつの間にか二人とも星を見るのが好きになっていた。




だから最近はほぼ毎日、夜にいつもの川原へ来ては天体観測をする。










「ねぇ〜」








「何だよ!?」








「人って死んだら星になるんだって!」








「は?」








「死んだ人は星になって、大好きな人たちを見守ってるんだってさ!」








「へー。てか、急にどうしたんだよ!」








「昔、何かで読んだのを今ふと思い出したから言ってみただけ。」








「ふ〜ん。」




それからしばらく早良は何も話さず、じっと星達を見ていた。




















「優斗!あたしアイドルになりたいな。」








「何だよ!急に。」








「星ってキレイで、見てると何だか元気を貰えるって言うか…。似てる星もあるけど、一つ一つが違う輝き方をしてるの!あたしもそんなキレイで、みんなに元気を与えられて、個性的なアイドルになりたい!」








「ハハハハハハハハハ…頑張れよ!ハハハハハハ…。」








「もう!本気だもん。でもなれないかもな…。」










そう言いながら早良は悲しそうに星達を見つめた。




まるでもうすぐどこかに言ってしまいそうな顔で…。




















早良はすでにこの時には、自分はもう治らない病気にかかっていた事に気付いていたのかもしれない。




早良の異変に何でもっと気付いてあげられなかったのだろう?




あんなにそばにいたのに…。








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