STAR SHINES
家のドアが開く。
家から出て来たのは早良のお母さん!
「上がってちょうだい。」
俺は無言で家の中に入る。
リビングに通され、ジュースと軽いお茶が出された。
「ありがとうございます。」
「いえいえ。」
「あのー、早良さんは?」
早良が出て来る気配がなかったから、迷わずきいた。
早良のお母さんは少し、考え込んでいたが俺の目をしっかり見て話し始めた。
「一つも連絡しなくてごめんなさい。連絡先が分からなかったから…。優斗くん。早良ね、重い病気にかかってるの。肺結核って言う重い病気にね。」
そう話すとお母さんは涙ぐんでいた。
「早良ね、一週間前に遊びに行く途中に急にお腹痛くなって倒れたらしいの。それで救急車に運ばれて、今病院にいる。」
一週間前は確か…早良が川原に来なくなった日だ。
早良はきっと川原に来ようとしてたんだ…。
「そこでお願いがあるの!もし、優斗くんや優斗くんの両親がいいなら早良のお見舞いに、頻繁に来てもらえないかな?早良もその方がきっと喜ぶわ!」
もちろん俺には断る理由などない。
親にも訳を話して、毎日お見舞いに行く事にした。
早く早良に会いたい!